2017年07月13日

新入社員の「働くことの意識」調査

★テーマ★ 働く目的は「楽しい生活をしたい」が過去最高を更新

 公益財団法人 日本生産性本部の「職業のあり方研究会」と一般社団法人 日本経済青年協議会が、平成29年度新入社員1,882人を対象にした「働くことの意識」調査結果を発表しました。

 新卒採用や新卒入社社員の教育などの参考になるデータかと思いますので、下記で概要をご紹介します。

★調査結果のポイント★

1.働く目的
 ・「楽しい生活をしたい」が過去最高を更新
              (一昨年度37.0%→昨年度41.7%→42.6%)
 ・「自分の能力をためす」は過去最低を更新(13.4%→12.4%→10.9%)
 ・「社会に役立つ」も減少傾向(12.5%→9.3%→9.2%)

2.人並み以上に働きたいか
 ・「人並みで十分」が高い水準を維持
              (一昨年度53.5%→昨年度58.3%→57.6%)

3.デートか残業か
 ・「残業」(一昨年度80.8%→昨年度76.9%→71.0%)
 ・「デート」(19.0%→22.6%→28.7%)
  → 「デート」派が増加し6.1ポイント増

4.若いうちは進んで苦労すべきか
 ・「好んで苦労することはない」が過去最高
   (一昨年度23.0%→昨年度26.0%→29.3%)

5.会社の選択理由
 ・「能力・個性がいかせる」が今年も一位
               (昨年度よりは減少33.2%→31.2%)
 ・二位は「仕事が面白いから」(17.3%→17.8%)

6.就労意識・生活価値観・対人関係
 ・「上司や同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る」
             …38.8%→48.7%(+9.9)
 ・「同僚、上司、部下と勤務時間以外はつきあいたくない」
             …20.7%→30.8%(+10.1)
 ・「仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない」
             …36.1%→40.1%(+4.0)
 ・「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」
             …49.2%→46.5%(-2.7)
 ・「将来のためには今は我慢が必要だ」
             …84.2%→79.8%(-4.4)

◇調査結果の詳細は下記でご覧いただけます
 http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001510/attached.pdf

★まとめ★

 世代によって価値観が違うのは、ある程度は仕方がないことです。

 ですので、大事なのは、そのずれを理解したうえで、「それは違っていても問題ない」とするのか、「きちんと教育をして、考え方を徐々に変えていってもらおう」と考えるのか、です。

 価値観を変えるのは、長期戦ですが、社員の価値観・考え方がそろっていないことで社内に問題が生じているのなら、しっかりと計画的に研修を行い、溝を埋めていく必要があります。

 上記データは「研修などなにもしないと、新卒の社員の多くはこんなふうに考えて行動しますが、それで御社としては問題ないですか?」と会社の将来を考えるきっかけにしていただけたらうれしいです。


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Posted by SRコナガヤ at 16:31│Comments(0)トピックス仕事雑記帳
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