2011年04月20日

経営者のリスク ~ 栃木県クレーン車事故

昨日のことですが、とても痛ましい事故が起きました。

事故の内容は次のとおりです。

18日午前7時45分ごろ、栃木県鹿沼市樅山(もみやま)町の国道293号で、
登校中の同市立北押原(きたおしはら)小の児童20~30人の列に
クレーン車(12トン)が突っ込み、児童6人が死亡した。

事業を行う場合、いろいろなリスクが潜んでいます。

車を使うならば交通事故が想定されますが、現代社会に車は必須です。

その他にも、外部要因であれば、経済的要因や、自然災害などいろいろ考えられます。

また、事前の対応で予防できるものと、できないものに分けることもできるでしょう。


これから捜査の進行に伴って、様々な事実が明らかになると思います。


私が仕事柄気になるのは、およそ次のようなことです。

●従業員が日常の仕事を行っている環境はどうであったか
 つまり、過度の長時間労働やストレスで、過重な負荷がかかっていなかったか。

●従業員の体調はどうであったか(病気などはなかったか)
 会社は、健康診断を実施して健康管理をしていたか。

●資格・免許が必要な場合、それを持つ者が行っていたか

●車両(この場合、クレーン車)は点検整備されていたか

その他もろもろの疑問が湧いてきます。


今回の事故は、現状の報道内容からは、まだ判断できる状況にはありません。

しかし、事故が起きた場合、会社経営に多大な影響を及ぼします。

会社に非があれば尚更ですが、非の打ちどころがなかったとしても・・・です。

リスクを予防できるのであれば、その対策をしっかりしておかなければなりません。

従業員教育を行う、就業規則で決まりを徹底する、企業風土として定着させる・・・など

問題を起こさせない仕組みづくりが大切だと思います。  


Posted by SRコナガヤ at 00:07Comments(0)仕事雑記帳

2011年04月08日

労務相談の現場

4月6日のことになりますが、私が参加している勉強会(「活用塾」といいます)のメンバーから労務に関する相談があったので、訪問してきました。

相談内容について書くことはできませんが、感想をアップしていただいたので、そのまま転載します。

―――――――(ここから)―――――――

タイトル:ヨコ(異業種)の繋がり

今日、メンバーの小長谷さんが当社に訪問してくれて、当社で発生した労務関連の事案について助言をいただきました。

事前に電話で何らかのアドバイスがもらえるかな?って相談したところ、実際に就労規則や関係者の話も聞きたい、とのことでご足労いただいてしまいました。本当にありがとうございます。

いろいろ助言もいただき、現行の問題点や改善アイデアまで提案してもらって恐縮しかりです。

就労規則について助言をもらったのですが、小長谷さんの考える就労規則の在り方については、目からウロコでした。やっぱプロは違うなと痛感しました。

今日もの凄く感じたことが、異業種間のカベが「活用塾」を通して取り払われている、ということです。
…というのも、ワタシ自身、専門職の方々は「センセイ」みたいな感じで、ややとっつきにくい感じが先入観としてあります。

名刺交換した間柄だと、教科書みたいな回答がまず出て、そこから一歩踏み込むのに躊躇してしまいがちなところがありました。

今回はお互いに会話をする機会は少なかったものの、
①一緒に机を並べて勉強した小長谷さんへ助言を求めて、
②快く相談に乗ってもらい、
③彼のキャラクターやひととなりをセミナーでのスピーチや発言等である程度情報が入った状態で相談できた、
ことがいわゆる「ヨコの繋がり」が実感できたなぁ~と思います。

イントロのカベの低さというか、お互いの理解度(ワタシの勝手な解釈かも知れませんが…)がある程度のレベルに行かないとビジネスにスピード感が生まれないと思ってます。

活用塾の交流はビジネスパートナーになったときの「最初の障壁」を取り除いてくれるので、お互いが有用なパートナーであると認めたら、そのビジネスの進行スピードは格段に速くなるな、と感じます。

ちょっと表現が難しいのですが、とにかく話が早かったってことですかね??

メンバーのみなさんもわからないことがあったら、活用塾メンバーでの「その道のプロ」に相談するのが解決の近道かもしれませんよ。

―――――――(ここまで)―――――――

もし、更なる成長・成功を望む仲間の勉強会に興味をもっていただいた方は、私たちと一緒に勉強しませんか?

いつでも参加をお待ちしています。  


Posted by SRコナガヤ at 23:09Comments(0)人財育成・セミナー

2011年04月03日

自粛・中止を撤回する勇気はあるか?

昨日はお花見をしました。emoji49

正確には、お花見に招待されたので、息子を連れて参加してきました。

風が強いことを除けば、お花見にピッタリのお天気でした。

とても楽しいひとときを過ごすことができました。


どんなことがあっても季節は移り変わり、サクラの咲く季節が巡ってきます。

今年は、サクラの開花も被災地の人の目から見れば、無慈悲だとか非情なように感じるのでしょうか。

私の貧困な想像力では、その気持ちを推し量ることができません。


【ここから先は、私個人の意見です。賛同できる方だけお読み下さい。】

ところで、以前のブログにも少し書きましたが、イベント等を「自粛」とか「中止」する風潮はどうにかならないものでしょうか?

私も、今回の大震災で被災された方々のことを思うと、内心穏やかではいられません。

日本国民全体がそのように感じていると思います。

しかし、「被災していない地域の人々が自粛・中止すること」を「思いやること」と勘違いしているのではないかと感じます。

確かに、思いやって自粛というのは「人聞きの良い」響きがします。

そして、世間は賛同する人ばかりではないという状況を考えると、批判されることを避けようとすればそのような結論に達することになるでしょう。

でも、被災地だけでなく、それ以外の地域の経済まで破綻してしまっては、日本にどのような未来があるというのでしょうか

笑い話でなく、日本という「国全体」を支援してもらわなければならなくなるかもしれません。

残された人々は、「今、何をなすべきか?」をしっかりと考える必要があります。


被災した人々を支援するということは、今までと同じレベルで活動していたら達成できません。

今までを上回るレベルで頑張らなければ、被災者への満足な支援は不可能であり、少なくとも、同じレベルの活動を維持しなければ経済が成り立ちません。

浜松祭りだとか静岡祭り、花火大会やマラソン大会など、中止されたものはたくさんあります。



今日の静岡新聞の記事を例にとって書きますが、中止することでさまざまな弊害が生まれます。

それに携わる企業や技術を存続させ、雇用を維持することも考えなければなりません。

私は、浜松祭りの関係者ではないので詳しいことは分かりません。

浜松祭りだけでなく、どのようなイベントを実行するにしても、その内容を吟味して実行すればよいと思います。

復興支援という御題目を掲げて行い、義援金を送っても良いと思うし、活気・元気が被災地に届くでしょう。


一度中止と決めたものを「撤回」することは不可能なのでしょうか?

撤回するのはとても格好悪いものだと思います。

しかし、敢えて実施することでできることが数多くあるはずです。


静岡県からそのような勇気のある発言が生まれることを期待して止みません。  


Posted by SRコナガヤ at 21:45Comments(5)プライベート日誌