2014年09月27日

「雇用動向調査」の結果を公表

~~6年ぶりに入職率が離職率を上回る!~~

 厚生労働省が、平成25年「雇用動向調査」の結果を公表しました。
 6年ぶりに入職率が離職率を上回ったということです。

 調査には、入職率や離職率が高い業種や、前職を辞めた理由など、色々と
 おもしろい結果もありますので、ポイントをご紹介します。

 ※この調査は、5人以上の常用労働者を雇用する事業所から14,326事業所を
  抽出して調査を行い、10,726事業所(上半期)と9,630 事業所(下半期)から
  有効回答を得たものです。

★入職率・離職率★

 ◇入職率は16.3%で前年(14.8%)より1.5 ポイント上昇
   ※入職率:年初の常用労働者数に対する入職者数の割合
 ◇離職率は15.6%で前年(14.8%)より0.8 ポイント上昇
   ※離職率:年初の常用労働者数に対する離職者数の割合
 ◇その結果、0.7 ポイントの入職超過(前年は同率) 入職率が超過は6年ぶり。
 ◇延べ労働移動率(入職率+離職率)は31.9%(前年29.6%)

★産業別入・離職率★
 
 ◇産業別の入職率上位
  ・宿泊業,飲食サービス業 31.8%
  ・サービス業(他に分類されないもの) 25.4%
  ・生活関連サービス業,娯楽業 24.9%
  ・医療・福祉 17.5%
  ・教育・学習支援業 15.5%

 ◇離職率の上位
  ・宿泊業,飲食サービス業 30.4%
  ・生活関連サービス業,娯楽業 23.7%
  ・サービス業(他に分類されないもの) 23.2%
  ・医療・福祉 15.2%
  ・卸売・小売業 15.0%

★転職入職者の就業形態間の移動★

  ・一般労働者から一般労働者へ移動 53.1%
  ・パートタイム労働者から一般労働者へ移動 8.4%
  ・一般労働者からパートタイム労働者へ移動 10.0%
  ・パートタイム労働者からパートタイム労働者へ移動 26.4%

★転職入職者が前職を辞めた理由★

 ◇男性の上位理由
  ・定年・契約期間の満了 15.6%(前年16.4%)
  ・労働時間等の労働条件が悪い 10.4%(同10.2%)
  ・収入が少ない 10.1%(同8.3%)

 ◇女性の上位理由
  ・労働時間等の労働条件が悪い 15.2%(同15.1%)
  ・定年・契約期間の満了 13.7%(同15.2%)
  ・職場の人間関係 11.0%(同7.1%)

★転職入職者の賃金変動状況★

 転職した後の賃金を前職に比べると
  ・増加した 31.8%(前年32.3%)
  ・減少した 33.8%(同30.4%)
  ・変わらない 32.9%(同34.5%)

★まとめ★

 売り手市場と言われている今、転職を考える人は多いのだと思われます。
 ただ平成25年のデータではありますが、転職した後の賃金は、「増加した」
 「減少した」「変わらない」が、ほぼ3分の1ずつで、平成24年よりも
 「増加した」が減り、「減少した」が増えています。
 いつの時代も、条件の良い転職はそう簡単ではないのかもしれません。

 前年に比べ、男女とも「職場の人間関係」が最も上昇幅が大きく、男性で
 2.7 ポイント、女性で3.9 ポイント上昇しています。

☆厚生労働省のサイトで結果の全体をご覧いただけます。
 http://k.d.combzmail.jp/t/69ah/d0v9hjv0bn33pp149dcBt


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Posted by SRコナガヤ at 08:00│Comments(0)トピックス
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