2015年11月28日

厚労省初の「マタハラ」調査

★テーマ★ 派遣社員の48.7%が経験!「マタハラ」の現状

 妊娠や出産をめぐって不利益な扱いや嫌がらせを受ける「マタニティー・
ハラスメント(マタハラ)」については、民間の調査は色々なされてきましたが、
厚生労働省が先日、初めて調査をし、その結果を公表しました。

 今回の調査は、産業や規模別に選んだ6,500社で働く25~44歳の女性を対象に
今年9月~10月にかけて行われました。


★調査結果のポイント★

〇妊娠等を理由とする不利益取扱いの原因(複数回答)

 ・妊娠・出産                  45.9%
 ・つわり、切迫流産などで仕事ができない、
  労働能率が低下              26.0%
 ・育児休業                   17.3%
 ・産前・産後休業               16.0%
 ・短時間勤務                 16.0%
 ・子の看護休暇                15.4%


〇妊娠等を理由とする不利益取扱い行為をした者(複数回答)

 ・職場の直属上司(男性)           19.1%
 ・直属上司よりも上位の上司、役員(男性) 15.2%
 ・職場の直属上司(女性)           11.1%
 ・職場の同僚、部下(女性)           9.5%
 ・直属上司よりも上位の上司、役員(女性) 5.7%
 ・人事所管部署の長、社員(男性)      5.6%
 ・職場の同僚、部下(男性)           5.4%


〇妊娠等を理由とする不利益取扱い行為の内容(複数回答)

 ・「迷惑」「辞めたら」といった発言を受けた 47.3%
 ・雇い止め                      21.3%
 ・解雇                       20.5%
 ・賞与の不利益算定              17.1%
 ・退職の強要や非正社員への転換を強要 15.9%
 ・不利益な配転                  14.8%
 ・人事考課での不利益な査定         13.4%
 ・就業環境を害する行為            13.1%
 ・減給                       13.1%


〇雇用形態ごとの妊娠等を理由とする不利益取扱い経験

  ・正社員      21.8%
  ・派遣労働者   48.7%
  ・契約社員など  13.3%
  ・パート         5.8%

 結果全体は、下記でご覧いただけます。
 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000104041.pdf



★まとめ★

「マタハラ」という言葉は大分市民権を得てきたように感じますが、まだ
どういう行為がマタハラになるのかを理解し、自分が加害者にならないように
気を付けている人は多くないのかもしれません。

 マタハラの内容として一番多かったものは「『迷惑』『辞めたら』といった
発言を受けた」というもので、誰からマタハラを受けたかで一番多かったのは
「直属の上司(男性)」だったというのが、それを物語っています。

 マタハラをした人の第6位に人事部の人間が入っているというという
時点で、「マタハラを防ごう」という意識をしっかり持っている企業が
あまり多くないことも分かります。

 最近はパワハラの訴訟なども増えてきています。採用難の時代には、
今いる優秀な社員が働きやすい環境をつくることが先決ですね。



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Posted by SRコナガヤ at 08:00│Comments(0)トピックス仕事雑記帳
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