2016年08月26日

ライフスタイルと働き方に関する実態調査

 日本生産性本部が、「ライフスタイルと働き方に関する実態調査」を行い、その結果を公表しました。

 働く人が何を重視し、何を考えて働いているのかを知ることは、人材募集の際にも、人事制度を見直す際にも必要なことかと思います。

 経営者の皆さんには、是非、参考にして頂けたらと思います。


★調査結果のポイント★

【1】仕事や働き方への考え方

・自分の仕事や働き方を「3~5年先」か「今の時点」までしか考えられない人はあわせて3割強。
・今の会社で「定年まで働き続けたい」は3割強であるが、20代は2割未満。
・今の仕事への「働きがい・やりがいを持てている」人は半数程度。


【2】働き方改革への取り組み

・現在の労働時間に対して、「長すぎるので、短くしたい」が約3割で、20~40 代で多い。
・勤務時間内に仕事を終える独自の工夫を「特に行っていない」という人が4割以上。
・「労働時間の長さよりも効率・生産性が評価される」と感じている人は2割程度。


【3】能力開発・自己啓発への取り組み

・自己啓発に「取り組んでいる」人は4人に1人で、「取り組むつもりはない」が約4割。
・取り組み時間は、「週1時間以上5時間未満」が半数で、「週1時間未満」も4割弱。
・取り組めない理由は、「時間がとれない」が半数近いが、「取り組み方がわからない」も約2割。


【4】個人が求める仕事と仕事以外の生活のバランスと働き方の柔軟性

・仕事と仕事以外の生活の「バランスがとれている」人が半数で、「仕事に偏っている」も約3割。
・バランスをとる上での問題は、「仕事量の多さ」と「自分の健康管理や傷病・治療」が2割以上。
・新たに求める制度は、「フレックスタイム」「時間・半日単位の有休」「在宅勤務」。


【5】社会参画の機会

・仕事以外の社会との関わりを「持っていない」人が半数以上。
・「地域活動」や「ボランティア」の時間を持っている人は1割未満。


 調査の詳細は下記でご覧いただけます。
 http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001483/attached2.pdf


★まとめ★

 色々気になる結果がありますが、特に

・勤務時間内に仕事を終える独自の工夫を「特に行っていない」という人が4割以上。
・「労働時間の長さよりも効率・生産性が評価される」と感じている人は2割程度。

 というあたりには、問題を感じますね。

 まずは「労働時間の長さよりも、効率・生産性が評価される」仕組みを会社が作り、労働時間よりも生産性を会社が重視しているということを示す必要がありそうです。

 そうすることで、その会社は、生産性において「上位2割」の企業になれる可能性が高いということですからね。

 また、能力開発や自己啓発の「取り組み方が分からない」社員が多い会社には、企業での研修を薦めたいところです。

 気になった事業主さんは、お気軽にご相談ください。


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Posted by SRコナガヤ at 09:18│Comments(0)トピックス仕事雑記帳
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